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善行と罰

October 19, 2012Cracking Down on Tinted WindowsBy GARY M. STERNDear Diary:母親の87歳の誕生日を祝うためにクィーンズへ向けて車を運転しているところだった。母の二人の友人と、それから世話をしてくれているケアテイカーさんも一緒に招待して、母のお気に入りのレストランでランチをご馳走するのだ。レストランにつく前に母がちょと買い物があるからというのでスーパーに立ち寄ることにした。駐車場に向かってゆっくり車を走...

マンハッタン放射線事情 その2

July 24, 2012A Police Stop That Hardly Seemed RoutineBy ZVI H. SZUBINDear Diary:サードアヴェニューをアップタウンの方向へ車を走らせていると、突然パトカーのサイレンの音が聞こえだした。私の車の真後ろだ。赤と青のライトを光らせながら、ぴったりと後ろにつけている。「何てこった! 違反切符を切られるのか? 何かやっちまったか? さっきの信号か? いや、そんなはずはない。何かほかのことか・・・?」 車を脇に...

寒くはない?

Dear Diary:何年か前の2月、特に寒さの厳しいある日の夕暮れ時。地下鉄のホームで電車を待っているとすぐ近くにとても若い(23~4歳くらい?)女性警察官が立っていた。ニューヨーク市警(N.Y.P.D.)の制服に拳銃、手錠、無線などフル装備で、例のあの分厚い防寒コートを身にまとっていた。彼女の隣に並んで立っていた中年のご婦人がその厚手のコートを指さしながらこう言った、「本当にこれで大丈夫なの? ちゃんと暖かいの? ...

ああ、怖かった!

Dear Diary:ブルーン:パパと私と二人でピザを買いに行きました。お店の前の通りには車が何台か停まっていました。パパはかまわず二重駐車して、私に、「ここでおとなしく待ってるんだよ、すぐ戻るから」と言い残すと、駆け足でお店の中に入って行きました。ブルブルーン、ガチャッ、バタン:パトカーがやってきました。私はパニックになりそうでした。駐車違反の切符、切られちゃう! 窓から顔を出して様子を見ていました。まる...

気は優しくて力持ち

Dear Diary: 今年90歳になる伯母のお孫さんが、マウントサイナイ医科大学へ進学する事になって、伯母はその入学式に出席するため、一人でフロリダからニューヨークへやってきました。空港から電車に乗ってマンハッタンにやってきた伯母は駅のエスカレーターで転んでしまい、両手に怪我をしてしまいました。たまたま出勤途中だというニューヨーク市警の警察官の方がそばにいて、すぐに救急車を呼んでくれました。ところが伯母は、病...

目のつけどころ

DEAR DIARY: 五番街と59番通りの交差点。女房と二人で横断歩道を渡ると、真っ赤なコンバーティブルの車が一台停まっているのに気がついた。まさに展示場から出てきたばかりという感じのピカピカの新車だ。いかにも値段の張りそうなその車に目を奪われながら、これは一体なんという車だろうかと思案していた。そのとき、後ろからたまたま警察官が歩いてきた。どうやらその警察官もその車を見ながら近近づいてきたので、尋ねてみた。...

マンハッタン放射線事情

Dear Diary: 5月12日、病院でストレステスト(負荷試験)を受けることになって、放射性タリウムを投与された。処置がおわった後に、担当の技師から一枚のカードを渡された。出かける時はいつも忘れずに持っているようにと言われた。そのカードには、「関係当局及びセキュリティ担当者へ:本カード所持人の受けた最近の核医療について」とあって、細かい説明や注意書きが記載されている。その技師によると彼の知る限り、今までこの...

敵地にて

DEAR DIARY: 夫のジェフと私、それに私の妹のロビンの三人で一緒に、ヤンキースとレッドソックスの試合を観に行った時のことです。試合はレッドソックスの本拠地、ボストンのフェンウェイパークで行われます。私はボストンで生まれ育った忠実なレッドソックスファン。そしてブルックリン産まれの夫は、これはもう熱狂的と言っていいほどのヤンキースファンです。妹のロビンはと言えば、特にあまり強い思い入れを持っていなくて、ど...

まかしとけ! その2

Dear Diary:中学一年生の生徒たちとその保護者、総勢96人をともなってマンハッタンへ社会見学にやってきた。いくつかのグループに分かれて、それぞれ興味のある場所を見学してまわる。夕方にはそれぞれの待ち合わせ場所までバスで迎えに行って、順番に全員を乗せてまわるという予定だ。ロックフェラー・センター前でもグループをピックアップしたのだが、三人の生徒と二人の保護者が、待ち合わせの場所を間違えたようだ。通りの反...

誇りを胸に

Dear Diary: 先日、オーケストラの演奏会に出かけた。前半が終わって休憩時間になると、廊下に出て背筋や腰を伸ばす運動をすることにしている。長時間同じ姿勢で椅子に腰かけていると身体のあちこちが痛くなってくるのだ。これも年のせいかもしれない。その日もそうやって廊下で周りの人の迷惑にならないように腕や腰を伸ばしていると、私と同じくらいの年恰好に見える一人の男が近づいて来た。私の上着の襟には昔私が軍医をしてい...

七人の小人

Dear Diary: 私たちの友人がある賞を受賞することになって、その授賞式とお祝いのための昼食会がマンハッタンのヒルトンホテルで開かれることになりました。私はお友達二人と一緒にニュージャージーから車に乗せてもらって会場に向かいました。ほんとにいつものことで嫌になるんですけど、出発に手間取ってしまって、遅刻しそうです。ようやく42番通りにたどりついて、あとはアベニュー・オブ・ディ・アメリカスの交差点を左折する...

ナイフだ!

Dear Diary:雨の降る金曜日の夜でした。その日は特に仕事が大変で、一日中てんてこまいでした。ようやく長い一日を終えてオフィスを出たのです。一刻も早くアパートメントにたどりついて、ゆっくりと週末の夜を過ごしたいと思って、急ぎ足で通りを歩きました。43丁目を過ぎたあたりで、路上駐車している車の隣りに横付けに二重駐車しているパトカーが目にとまりました。夜霧の中で赤いランプが点滅しています。突然パトカーに取り...

New York's finest

Dear Diary: 丸7日間かけてようやく大陸横断ドライヴを終えた。10歳の猫バディと一緒にカリフォルニアからマンハッタンのロウワー・イースト・サイドまで自分で車を運転して引っ越してきたのだ。アパートメントに一番近い駐車場は3ブロック離れていた。バディはキャリア・バッグに入れられるのをとても嫌がるので、それは使いたくない。さて、駐車場からアパートメントまで、どうやってバディを連れて行こうか、スーツケースを引っ...

火災報知機

Dear Diary: 外国からの観光客がこの街で体験した問題や失敗談について書いた記事を読んでいて、以前、まだ消防士として現役で働いていた頃のある出来事を思いだした。その頃私はミッドタウン地区を管轄する消防隊のチーフだった。ある日、消防署の非常ベルが鳴って火事の発生を知らせた。場所はブロードウェイの44丁目だ。すぐに用意を整えて飛び出した。私の乗った消防車が先頭にたって現場に到着した。後ろからは大型のはしご車...

現場到着!

Dear Diary: 私の娘はニューヨーク市警に22年間勤務した後、つい先ごろ、無事退職した。現役時代の思い出はずい分たくさんあるようだが、今でも人に聞かせるたびに、彼女自身笑いをこらえきれないでいるお話を紹介しよう。それは職場の同僚がずい分前に娘に聞かせてくれた話ということだ。その女性警察官がある日、クィーンズのあたりで覆面パトカーに乗っていたとき、緊急無線が入ったのですぐに応答して現場に向かおうとした。車...

ニューヨークで最も勇敢な男たち

Dear Diary: 去年の4月、イースターの休暇を利用して、娘とニューヨークに旅行しました。娘にとっては初めてのニューヨークです。6階建てのホテルに泊まっていた私たちは、旅行の最後の日の朝、突然の火災報知機のけたたましい音で飛び起きました。大慌てで備え付けのバスローブとスリッパという格好で部屋を飛び出し、階段を駆け下りました。手にしていたのは財布だけ。娘と私は無事ロビーにたどりつきました。どうやら私たちが最...

小さな町の誇り

Dear Diary: 私がまだ高校生だった頃(1950年代のことだ)、教室の窓の外に目をやると、「ニューヨーク市消防局(New York Fire Departmen)」と大書した大型の消防車が走って行くのをよく目にしたものだ。それがどうしたと思わるかもしれないが、私が通っていたその学校は、ウィスコンシン州のクリントンビルという小さな町にあるのだと聞けば、皆、驚くのではないだろうか。それらの消防車は、実はこの町の工場で作られていて、...

13分署

Dear Diary: ある土曜日の午後、警察と電話で話したこと。相手: 「はい、13分署です。どうしましたか?」私:  「あの、私、近くに住んでる者なんですけど、玄関前の階段に結構大きな血だまりがあって、びっくりしたんですけど、どうしたらいいかと思って・・・」相手:  「血だまり? ほかに何もないですか? ただ血だまりがあるだけ?」私:  「ええ、そうです」相手:  「あー、そうですか。それじゃ、うちは関係な...

駐車御免

DEAR DIARY:モーニングサイドハイツで友人のバースデイパーティーがあって、その帰り道、僕とガールフレンドのターニャはアパートメントへ向かって歩いていた。パーティーはずい分盛り上がって、その晩はとても遅くなった。いつもはこんな時間には決して出歩いたりしない。ようやく近所までたどりついたとき、あー、やばいことになってる、と思った。アパートの前の道路わきの駐車スペースにきちんと停めていたはずの僕の車が、警...

FDNY

Dear Diary:去年の2月、とても寒い頃、3人の女友達がロサンジェルスから遊びにやってきた。7番街と54番通りの間にあるアイリッシュバーで待ち合わせて、楽しい会話が始まった。私:「どう、ニューヨークは? どこが一番面白かった?」メリンダ:「昨日は地下鉄に乗ってグラウンドゼロを見てきたわ。それから近くの消防署に寄ってみたの。そしたら消防士さん達が、すっごい親切にしてくれて、服を着たまま中を案内してくれたのよ。...

ピクニック

Dear Diary:11月のある日、季節外れの暖かい陽射しが降り注ぐ中をセントラルパークに向かって歩いていた時のことです。大きな消防車が完全装備の消防士たちを乗せて、セントラルパークの中に入って行きました。何かあったのかしらと、ちょっと心配になりました。公園の中をしばらく歩いて池のほとりに近づくと、先ほどの消防車が駐車していました。そばのベンチに幾人かずつ分かれて、ひざに広げた包みの中からサンドウィッチを食...

惻隠の情

Dear Diary:ある月曜日の朝、いつも立ち寄るミッドタウンのベーグルショップが火事で大変なことになっているところへ出くわして、びっくりした。消防車が何台もあたりをとり囲んで消火作業に当たっている。店の従業員が道路の反対側からその様子を不安げに見つめていた。店の入り口からはどす黒い煙が流れ出していた。いつもはその店でベーグルとコーヒーの簡単な朝食を済ませてオフィスに向かうのだが、しょうがないので、角を曲...

クリスマスプレゼント

Dear Diary:それは数年前の、ちょうどクリスマスの2日前の午後のことでした。私はブルーミングデールズの幹部社員研修の一環として、売り場の手伝いをしていました。お店はあふれる買い物客で朝から大忙し。ようやく一息ついて、とにかく何かお腹の中にいれなきゃと思い、コートと帽子それに小銭を手にして、混雑した店内をかき分けて、通りに飛び出しました。信号のある交差点まで遠回りする余裕はありませんでした。レキシントン...

やめときな!

Dear Diary:私の息子は今年、もう30歳になります。その息子がようやく結婚することになりました!!ミッドタウンのレストランで、息子のフィアンセの友人たちが開いてくれた、彼女の独身最後のお祝いパーティーが開かれた夜のことでした。多くの友人たちに囲まれた楽しいパーティーが終わって、彼女がお店から出てきた時、ちょうど一台のパトカーが、ゆっくりと目の前の道路を通り過ぎようとしていました。パーティーの興奮も冷め...

危険な場所

Dear Diary:ワシントンD.C.からニューヨークへ帰るため、アムトラックに乗っていた時のことだ。後ろの座席の乗客の会話が耳に入ってきた。若い女性の乗客が、たまたま乗り合わせた男性乗客に話しかけていた。その女性は20歳になったばかりで、陸軍に勤務している。もうじきイラクに派遣される予定で、今回は派遣前の休暇を利用して、部隊の友人たちと一緒にニューヨークで数日を過ごすつもりだという。そしてそのあと、フォート・...

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