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ドライマティーニ


Dear Diary:

生まれて初めてドライマティーニを飲んだときのことは今でも忘れません。それはウォールストリートの近所にある豪華なバーでのことでした。私は前の日に飛行機でノースカロライナからニューヨークにやってきて、その日、ある出版社の編集部門の就職試験を受けたのです。無事、面接が終わって、まだ帰りの飛行機まで時間があったので、その会社の人が親切にも「ちょっと一杯」と誘ってくれたのです。

ノースカロライナは保守的な町で、20代前半の私はこれまで一度もバーに入ったことはないし、カクテルを飲んだことさえありませんでした。でも、もちろんそんなことはおくびにも出さず、その会社の人と二人でバーに入りました。

そこはとてもゴージャスな雰囲気のバーで、面接で会社を訪れたときよりもずっと緊張してしまいました。カウンターに腰かけて、さて何を頼んだらいいのやら、さっぱり見当がつきません。目を閉じて、昔見た映画のシーンを必死で思い出しました。うん、こういうときは「ドライマティーニ」を頼むんだ、それも思いっきり「ドライ」なやつを!

目の前に置かれた「エクストラドライマティーニ」を一口含んでみると、それはヒドイ味でした。ぐっとこらえて薬を飲むように呑み下し、にっこり笑顔を作りました。口直しにと思って、グラスの中のオリーブを頬張ると、こちらは本当に素敵な味でした。オリーブがこんなに美味しいと思ったのは初めてです。

「もう一杯どう?」と尋ねられたとき、私はうなずきました。そして「同じものを、それからオリーブを二つ入れて下さる?」と注文しました。オリーブだけ頼むなんて、このニューヨークではちょっとみっともないことかも、と思ったからです。

二杯めのマティーニは最初のと同じくらいヒドイ味がしました。さっさと目をつぶって呑み下して、ゆっくりと二つのオリーブを味わうことにしました。

三杯目にすすむ時間がなかったのは幸いでした。さあ、もう行かなくちゃと、立ち上がろうとすると・・・、立てません。何とか手を貸してもらって通りまで出ると、タクシーをとめて私を座席に無事押し込んでくれました。運転手さんに行き先まで説明してくれて、「気をつけて!!」と見送ってくれました。

言うまでもないことですが、もちろん、その会社には就職できませんでした。そして、これももちろんのことですが、それ以来、私は一度もマティーニを飲んだことはありません。

Mary Lee
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