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シャネルの口紅

DEAR DIARY:

それは4月のある金曜日の夜のことでした。家に帰る途中、地下鉄のスプリング・ストリート駅で、お気に入りのシャネルの口紅を駅のホームから線路に落としてしまったのです。あわてて切符売り場の窓口に行って、係員さんに事情を説明しました。ニューヨークには私みたいな不器用な人は少なくないはずだから、きっと、何か線路に落ちた物を拾い上げる道具のようなものを備え付けてあるに違いないと思ったのです(例えばゴルフ場の池でボールを拾い上げる道具みたいなやつ)。でも、そんな道具はないということでした。

係員さんは電話を手にとって事情を説明し始めました。相手は別の同僚か、警察官か、良く判りませんでしたが、とにかく電話を終えると、私に向かって、しばらくここで待っているようにと言いました。すぐに誰かがやってくるからというのです。

で、私は待つことにしました。じっと待ち続けました。ホームには次から次へと電車が入ってきては、走り去って行きます。線路を見ると私の愛しい口紅がレールのそばにポツンと一つ、場違いにきらめいています。でも、誰もやって来ません。

誰かがやって来るのを待っている間、私は不思議と超楽観的な想像を巡らせていました。銀色の甲冑に身を包んだ正義の騎士が颯爽と私を助けにやってくる、というわけではないにしろ、ハンサムな係の人がやってきて、私の小さな口紅を勇敢にも線路から拾い上げてくれて、プラットホームのみんなが注目している中、うやうやしく私に手渡してくれて、一斉にあがる歓声と拍手・・・。

もちろん現実にはそんなことは起こりませんでした。待てど暮らせど誰もやってこないのです。自分で線路に降りて拾った方が良かったのかしら、こんなに待ち続けるなんて馬鹿みたいだったわ、しょせん口紅一本のことだから、また買えばいいし、線路に飛び降りて怪我でもしたら、もっと大変・・・。そうして私はそのまま電車に乗って、家に帰ることに決めました。

翌週の火曜日の夜、スプリング・ストリート駅の切符売り場を何気なくのぞいて見ると、窓口のガラス越しに見える棚に、なんと私の口紅が置いてあるじゃありませんか!!係員の人は、口紅を指さして思わず声をあげた私の表情を見て(とてもうれしそうな顔をしていたと思います)名前や住所など何も聞かないまま、その口紅を笑顔で手渡してくれました!

Jennifer Freed
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