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父親の鑑

DEAR DIARY:

ブロードウェイと86丁目のそばの小さなピザ屋で、コーヒーを飲みながらたった今済ましたばかりの、精神科医とのセッションのことをあれこれ思い返していた。担当医と色んなことを話し合う中で、ずい分前に亡くなった私の父親と私の関係についても話しをした。最近、あるイランの映画を観ていて気がついたのだが、私の父親は、ほとんど私のことをかまってはくれなかったし、何一つ教えてくれたこともなかったという話もした。

こんなことに思いを巡らしていると、店の外の歩道から、「アン(Un)!」という大きな声が聞こえてきた。バス停にバスを待つ父親と二人の小さな男の子が立っていて、父親が、息子たちに向かって叫んでいるのだ。さらに続けて、「ドゥ(Deux)!トロワ(Trois)! ・・・ ディス(Dix)!、どうだ、わかったかい、これがフランス語の1から10までの数え方だ。な、分かったか?フランス語だぞ!」二人の男の子はまっすぐ父親の顔を見つめて、二度も三度も大きくうなづいた。「よおーし。じゃ、今度はハンガリー語だ。ハンガリー語でどうやって数えるか、知りたいか?!」父親は大きな声で子供たちに聞いたが、その返事も待たずに、恐らくハンガリー語だろうと思われる言葉で、また数を数え始めた。

バスがやってきて、三人の親子は一緒にバスに乗った。座席に三人並んですわるまで、父親はずっと数を数え続けていて、子供たちは熱心にそれを聞いていた。

この親子の様子の一部始終をながめていて思った。ちょっと声が大き過ぎたのが玉にキズだったが、この父親は自分の子供たちに対して、精一杯、惜しみなく、自分の持っているものを与えようとしている。これこそが父親というものだ。

Gene Epstein
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