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人生最大の贈り物

Dear Diary:

何年も前のことでした。私たち夫婦は、アッパー・イースト・サイドにある第19管区警察署の薄汚れた石造りの建物に入っていきました。初めてのことなので、二人とも不安な気持ちで一杯、互いの手を硬く握りしめていました。エンドレスかと思えるほどの大量の書類と格闘し、質問に答え、養父母になるための要件を充たしているかどうか書類に不備がないかどうか慎重にチェックされました。それが終わるとようやく最後の手続きです。身元調査の確認用に、夫婦二人、それぞれの指紋をとって提供しなければなりません。子供のいない私たち夫婦にとって、初めて養子縁組をするための最後の手続きです。

背の高い、大柄な担当警察官のところへ行くと、ぶっきらぼうに指示されました、「前へ! 用件は?」 私たちはおずおずと前に進んで、つっかえながらも何とか用件を伝えました。聞き終わると「そこへ、座って」と言われ、しばらく待っていると、署長が現れて私たち二人を手招きしました。署長は担当官よりももっと背が高い大男です。私たちはカウンターの横を通されて、奥の部屋に招かれました。署長は私たちの申込書を声に出して読み上げます。私たちは黙ってうなづきました。いよいよ最後の関門です。私は主人の手を思わず握りしめました。署長は書類から目を上げて、永遠に続くのかと思われるほど長い間、注意深く私たち二人の顔をみつめていました。そして、おもむろに立ち上がると、私たちの方に近づいて、ゆっくりと、一言ずつ、話し始めたのです。

「私も、妻と二人で、実は長い間苦労してきたのです。そして、まさに去年のことです。私たちは一人の赤ちゃんを養子縁組して育てることにしたのです。それはね、私たちにとって、人生最大の贈り物でした。だから私はあなた方のために、喜んでお勤めを果たすことにいたしましょう。さあ、どうぞ手をお出し下さい、そしてここに指紋を、これで手続きは全部終わりです」

私はすぐに指紋を押しました。署長の言葉を聞きながらポロポロポロポロこぼれる涙がようやく途切れた後、すぐにです!

お名前も存じ上げない、その時の署長さん、本当に有難うございました。あれから何年もたちますが、私たちはあなたの事を忘れません。そして、ごく最近のことなのですが、その時の子供(もう8歳になりました)に初めて、あのとき署長さんにとてもご親切にしていただいたということを話して聞かせました。あの、第19管区警察署の薄汚れた石造りの建物の前を、二人で手をつないで歩きながら・・・。

Linda Yarden
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