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演奏代

DEAR DIARY:

去年の秋のある日の午後でした。ダウンタウンへ向かう地下鉄に乗っていると、アコーデオンを抱えた老人が乗り込んで来ました。みすぼらしい何枚かの上着を重ね着して、薄汚れた黒の毛糸の帽子をかぶり、あちこち擦り切れた指出し手袋をつけていました。老人は通路の真ん中で両足を広げてバランスをしっかり保つと、手慣れたテンポでビートルズの名曲「Let it Be」を演奏し始めました。

私もほかの乗客たちも皆、その老人と目を合わせることなく、こんなときはいつもそうするように、知らん顔を決め込んでいました。そうしないと後で、いくばくかの小銭を支払う事を余儀なくされるからです。次の駅に近づく頃、老人は演奏を終えて、帽子を片手に差し出して通路を歩き始めました。乗客の一人一人に寄附をお願いするのですけど、誰もそれに応じようとはしません。すると、私の向かいに座っていた若い娘さんが、目の前にやってきた老人の顔を見上げて、バッグの中の財布を取り出しました。そこから幾枚かのお札を手にして、やっと意味が分かる程度のつたない英語で老人に話しかけたのです。彼女は外国から旅行に来ていて、アメリカの「お金」というものにまだ慣れていないと言いながら、お札をトランプのカードのように広げて見せたのです。そしてその中から10ドル札を取り出すと、これでいいのかしら、と言いながら老人に渡しました。すると、老人はその10ドル札を元に戻して、代わりに1ドル札を抜き取ったのです。老人は「これで十分じゃよ、どうも有難う」と言って立ち去りました。

Barbara Dobkin
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