DEAR DIARY:
その日私はファイヤー・アイランドのフェリー・ターミナルを出て、満員のマイクロバスに乗り込んだ。車内には小さなハチが一匹入り込んでいてあちこち飛び回っていた。一人の女性客がひどくそれを嫌がって、神経質に手で払いのけながら運転手に向かって助けを求めた。
「運転手さん、ねえ、運転手さんったら! ハチ(wasp)がいるわ、何とかしてちょうだい!」、すると、運転手が返事をする前に、一番後ろの座席に並んで座っていた男性3人連れのうちの一人が声をあげた。
「えっと、実はここにも3人ばかりいるんだけど、僕らはまったく無害だからね!」
匿名希望。
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訳者注:
「wasp」というのはハチなどの羽虫のこと。一方「WASP」というのは「White Anglo-Saxon Protestant」の略語。つまり白人でアングロサクソンでプロテスタントの人ということ(
Wiki)。
かつてアメリカの保守本流を形成する人たちの多くはWASPだった。またWASPであることが出世や成功の条件とさえ考えられていた時代があった。しかし今ではもはやそんな風潮も無くなって、上記はそういう変化を踏まえたWASP3人組の自虐ネタとして笑いを誘ったものと思われる。
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