DEAR DIARY:
その日、ペッパー夫妻は夫のダン・ペッパー氏の84歳の誕生日をお祝いするために二人でお出かけしました。まずリンカン・センターでオペラを観て、その後、妻のバニーさんが選んだレストラン、「ピショリ―ン(Picholine)」でディナーです。とても美味しいお料理を楽しんだ後、「Happy Birthday!」というチョコレートの文字にふちどられたお皿に、デザートのケーキが運ばれてきました。すると隣りのテーブルにいた女性がペッパー氏に、「お誕生日おめでとうございます。おいくつになられるんですか?」と尋ねたのです。ペッパー氏は、84歳と答え、さらに、自分は77歳になるこの女性(バニーさんのこと)と今年の初めに結婚したばかりの新婚さんなんだよとつけ加えました。その女性はとても感銘を受けたようで、まわりのテーブルの人たちと一緒に、この新婚の老夫婦のために乾杯したのです。
こうしてディナーを終えて、ペッパー夫人が支払いをしようと財布に手をやると、お店の人がやってきてこう言ったのです。「今夜のディナーはある匿名の方から、お二人へのプレゼントということです。お代はすでにいただいております。『お二人のご長寿と幸福をお祈りします』とのことでした」
ペッパー夫人のリアクション: 「年寄り二人、腰が抜けちゃうわ、ニューヨークって、なんて素晴らしい街!」

「
Picholine」
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訳者注
最後のセリフ、原文はこうです、「''Two seniors sat stunned. New York, it's a wonderful town.''」
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