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火災報知機

Dear Diary:

外国からの観光客がこの街で体験した問題や失敗談について書いた記事を読んでいて、以前、まだ消防士として現役で働いていた頃のある出来事を思いだした。

その頃私はミッドタウン地区を管轄する消防隊のチーフだった。ある日、消防署の非常ベルが鳴って火事の発生を知らせた。場所はブロードウェイの44丁目だ。すぐに用意を整えて飛び出した。私の乗った消防車が先頭にたって現場に到着した。後ろからは大型のはしご車などが次々と続いている。通りに据え付けられた火災報知機の前に、青ざめた顔をした若いアジア人のカップルが立っていた。消防車から降りた私に向かって、その男が駆け寄って来る。何度も頭を下げてお辞儀をしながら「スイマセン、ホントニ、スイマセン」と繰り返して、片言の英語で一生懸命説明を始めた。通りを横断するのに信号を変えるためのボタンだと思って、間違えてこのボタンを押してしまった。そばに居た人が気がついて、それは火災報知機だと教えてくれて、大変なことをしてしまったということが分かったのだと。説明を聞いて私は、お前さんのおかげで地区の消防隊員が全員、無駄足を踏むことになっちまったんだぞと怒鳴った。しかし、まあ、わざとイタズラでやった訳じゃないということだなと念を押した。男は半ばおびえながら不安に表情を曇らせてこう答えた。「ぼくら、ハネムーンで、日本からついたばかりで、わけが分からなくて・・・」 私は大きくうなづいた。「よし分かった。悪気のない単なるアクシデントってことだな。もう気にすることはない。忘れるんだ」と請け合った。

これを聞いて男はようやく元気を取り戻した。やっと明るい笑顔になったと思うと、早速、「お願いがあるんですが」と言い出した。まあ、想像がつくとは思うが、「皆さんと一緒に写真を撮ってもいいですか?」と言うのだ。我々をとり巻いて、ことの成行きの一部始終を見ていた大勢のニューヨーカー(野次馬)たちが、それは良い考えだと言わんばかりに手を叩いて笑った。彼の新妻がカメラを取り出して、フル装備の我々はこの新婚夫婦と一緒にめでたく写真におさまった。

まあ、その当時も、実は今でも分からんのだが、これがダウンタウン地区の頭の固い連中の管内で起こっていたとしたら、果たして笑い話しで済んだかどうか・・・?

PAUL J. FEMMEL
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