Dear Diary:
二年前のある9月の日曜日、私は娘夫婦と一緒に三人で「都市交通の中で自転車の役割を見直す運動」の一環として行われた「センチュリー・ライド」のイベントに参加した。自転車の長距離走のイベントだ。私たちが挑戦したのは100マイルではなくて、75マイルのコースだったが、その日はとても気温が上がって暑い日だったので、アストリア・パークのあたりでちょっと一休みすることにした。公園の木陰のベンチに私と同年くらいの老婦人が一人で座っていたので、隣りに腰かけてもいいですかと尋ねると、どうぞということだった。ただ、「彼」が来るのを待っているのだけどとつけ加えた。私たちはその人が来たらすぐ席を空けますからと言って、並んで腰かけた。彼女はにっこり微笑んで、でも一生待ってないといけないかもしれないの、と言った。
その後、私たち三人は快調に自転車を漕いで無事フィニッシュした。あの女性はまだ待ち続けているのかどうか知る由もない。
Dr. Simeon David
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
訳者注:
彼女が待っている「彼」、原文では「lover」です。
- 関連記事
-
- http://metropolitandiary.blog129.fc2.com/tb.php/360-d5adaaca
トラックバック
コメントの投稿