Dear Diary:
ダウンタウン行きのバスの中でのこと。運転手がしきりに何か乗客と話をしている。どうやらその乗客は近いうちにイタリア旅行へ出かけるようだ。そしてバスの運転手はイタリアのことなら任せとけと言わんばかりの、陽気なイタリア系アメリカ人というわけだ。バス停にとまってその乗客が降りるときに、運転手は大きな声で念を押した、「この三つの街だけは忘れないでな、フィレンツェ、ベニスそしてミラノだ!!」
次のバス停で偶然にもイタリア人観光客が何人か一緒にバスに乗り込んできた。そうと気づいた運転手はすぐに流暢なイタリア語で彼らに話しかけ、そこからイタリア語による楽しげな会話が始まった。かれこれ10分後に彼らがバスから降りるまで、私は目を閉じて静かにその会話に耳を傾けた。まるでこのバスがあのフィレンツェの街角を走っているかのような幻想にひたりながら・・・。こうして、今までで一番安上がりな(一番短くもある)イタリア旅行を楽しませてもらった。
Michael Seltzer
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