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価値ある40ドル

Dear Diary:

9月の初めの頃の出来事だった。ドッグ・フードを買いにお店に入ったときに、おろかにも自転車の鍵をかけ忘れていた。ほんの1-2分のことだったと思うけれど、戻ってみると、そこに私の自転車はなかった。18年間も大事に乗った、いい自転車だった。それから一ヶ月ほどたったある日、通りを走り抜けるバイク・メッセンジャーに目を奪われた。乗っているその男にではなくて、その自転車に見覚えがあったのだ。ハンドルバーのテープやワイヤーは違う色のものになっていたが、特注のブレーキはそのままで、まず間違いない。私はとにかくその男を呼び止めて、その自転車は私の物だと思うんだがと声をかけた。男は私の顔をしばらくの間まじまじと見つめた後、「まったく、なんてこった、話がうますぎると思ったぜ!」と言った。彼はこの自転車を家の近くのフリーマーケットで見つけて買ったのだそうだ。そうして会社に連絡して状況を説明して、ここで自転車を私に返さないといけないと報告した。その話しぶりから、何となく信用してもよさそうな若者だったので、携帯電話の番号を聞いて(もちろん一度発信して彼の携帯が鳴るのを確認した)こう言った。

私「一体この自転車にいくら払ったんだね」
彼「40ドルです」
私「なるほど、それじゃあ、こうしよう。このまま君は今日の配達の仕事を続けたまえ。終わってから私の家まで持ってきてくれればいいから」

その晩、約束通り、メッセンジャーの若者が自転車を返しに来た。私が40ドルを渡そうとすると彼は驚いて受け取ろうとしない。それでも私はそれを受け取って欲しい理由を説明した。自転車が戻ってきて本当に嬉しいし、君のような正直者の助けになることもとても嬉しいことなのだと。

この話をするとみんな、最初に盗まれた自転車を見つけた時にすぐその場で取り返さないで、そのまま行かせたことが信じられない、と驚く。まあ、確かに私のしたことはニューヨークでは常識はずれの行為だったかもしれない。ただ、そのときは、ほんとになんとなく「世の中そんなに悪い奴ばかりではない」ということを信じたい気持ちになったのだ。そして自転車はこうして実際に戻って来た。今のこのすがすがしい気持ちというのは間違いなく40ドル以上の価値がある。

Jared Kotz
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