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善き行い

Dear Diary:

ある日の朝、通勤の途中の地下鉄のホームで、中国人と思しき男性が一人、何という楽器か知りませんが、いかにもアジアの古楽器といった様子の見慣れない楽器(弦が二本しかない)を使って、それは見事な演奏をしていました。曲は私たちもよく知っている名曲、例えば「アヴェ・マリア」などで、私はそこに立ち止まって聴き惚れていました。気がつくと私のそばにもう一人、同じように立ち止まって熱心に聴き入っている女性がいます。私もアジア人だということに気がついたからでしょう、彼女は、「あの人が弾いているのは何て言う楽器かご存じ?」と私に尋ねてきたので、「多分、中国の琵琶の一種だと思います」と答えました。そうしていると、やはり演奏にとても感心したらしい別の女性が前に進み出て、男性の足元に置かれた箱の中に1ドル札を入れました。私ももう一人の女性もそれにならって、それぞれ1ドル札を入れました。

そういう成行きの中で、私たち三人はその男性の演奏の素晴らしさについてあれこれとおしゃべりを始めました。後から来た女性もあれは何と言う楽器なのかと私に聞くので、ちょっとこれはいいかげんな答えはまずいなと思って、私のつたない中国語でその男性に尋ねてみると、「二胡(erhu)」と教えてくれました。その答えを伝えると彼女は、「とても素晴らしい音色だわ! うちでみんなを集めて一緒に聴いてみたいのだけれど、ホームコンサートでの演奏、頼めばやってくれるかしら、ちょっと聞いてみて下さらない?」と言うのです。私の中国語はとてもお粗末なので、果たしてそんな言葉がスラスラと出て来るか、全然自信がありません。しかも私の乗る電車が大きな音をたてながらホームに入って来ました。とにかく大慌てで英語なまりのカタコトの中国語で話しかけました、「スイマセン、チョットお尋ねします。こちらの女性が、ご自宅にお友達をヨンデ、あなたのエンソウをみんなで聴きたい。あなた、来て、エンソウする。そういうこと可能デスカ?」 そこまで言って私はもう電車のドアに向かって走り始めなければなりませんでした。振り返って二胡を弾く物まねをしてみせると、その男性はにっこり笑顔で大きくうなずいて、「もちろん」と言いました。私はその返事を女性に伝えて、あとは名前と電話番号を渡してあげて、と大きな声で言いました。私と、最初に声をかけてきたもう一人の女性が一緒に電車に乗って、窓からホームを見ました。すると、さっきの女性と二胡を弾く男性がにこやかに紙片を交換していたので、ほっと一安心! となりに並んで一緒にその光景を見ていた彼女が私の方に向き直って小声でささやきました。「あのね、あなたたちの文化では何と言うのか知らないんだけど、あなたが今、まさにやったようなこと、私たちはミツワー(mitzvah:善行のこと、ヘブライ語)って言うのよ!」

Paula Chin

niko.png
二胡
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