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愛国心

DEAR DIARY:

スターバックスにて、

女はボゴタ(南米はコロンビアの首都)からやってきた
20代の初めの四年間が、あっという間に過ぎ去って
英語も話せるようになったし、マンハッタンの通りにも慣れた
女はどうしても作曲家になりたかった
ポップスではない、本格的なジャズやミュージカルの作曲家を目指している
女の心と体に刻みこまれた音楽のリズムは、女を自然に「ヨガ」への関心に導いた
女は店のテーブルで合い席になったその男に「ヨガ」への情熱を熱く語り始めていた
初対面のその男は、混んだ店内で椅子をすすめてくれて
人の良さそうな人物に見えた
ところが、その男は、女がコロンビア出身と聞いたとたん、こう言ったのだ
「コロンビア! たしか麻薬って全部コロンビアから来るんだよね?」
なんたる侮辱! 女は男をにらみつけた後、敢然と席を立ち、店の出口に向かった
いつの日かきっと書き上げるつもりの、傑作ミュージカル作品の中に、この男のことも書いてやると思いながら店を後にしたに違いない

Mel Glenn

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訳者注:
コロンビアといえば、誘拐事件や殺人事件がひんぱんに起きる治安の悪い国という印象が強い。治安悪化の元凶は大規模な麻薬取引組織の存在だが、コロンビアの麻薬の最大の仕向け先は米国で、コロンビアの人たちの中には、米国人に麻薬のことでコロンビアの悪口を言われると、まず、米国人が麻薬を高値で買い取らないようにするのが先だろ!と言い返す人もいる。
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