Dear Diary:
17番通りを渡ろうと思って、七番街の角の信号が変わるのを待っていました。ふと見ると、反対側の通りにおしゃれな装いで、ハイヒールを履いた女性が立ちどまっているのが目にとまりました。先日降った雪のせいで、歩道の上には雪の塊りが積み上げられていて、さらに大きな水たまりができて歩道をふさいでいました。どうすれば足元を汚さずに通れるか、とても困っている様子に見えました。すると突然、どこからともなく、ものすごく大柄の建設作業員の男の人が現れて、彼女を軽々と抱き上げて、水たまりの向こうまで運んであげたのです。男の人に運ばれている間、彼女の脚はひろひらと宙を舞い、言葉にならない歓声が聞こえてきました。優しく地面に降ろしてもらった後、彼女が満面に笑みを浮かべてお礼を言うと、二人はまた、何事もなかったかのように、それぞれ別々の方向へと歩いて行ったのです。
Margaret Siegel
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