Dear Diary:
愛犬のウェスティー、メイシーそれにグローバーの三匹を連れて、タクシーをつかまえようとしていました。そのとき、道路の反対側から渡ってきた見ず知らずの、60代くらいの女性が、私たちのことをしげしげと眺めながら近づいてきました。道を渡り終えて私のそばまで来ると突然、「どっちに行くの?」と声をかけてきたので、思わずセントラル・パークの方を指さしたのですが、なんでそうしたのか、ちょっと後悔しました。するとその女性は、「ワンちゃんたちと一緒じゃ、絶対タクシーなんかつかまりっこないわよ」というのです。もちろん私は無視しました。内心、「余計なお世話! いつもこうやってタクシーに乗ってるわ!」と思いながら。お願いだから放っといてほしいと思っていたのに、相変わらず私のことをじっと見つめながら、彼女はこう言ったのです。「あなた、ここにそのまま立ってなさい、犬はなるべく後ろに隠すようにしてね。私がタクシー停めてあげるから、タクシーが停まったらあなた飛び乗ればいいのよ」
私はとまどいました。けれどもまあ、彼女がそうしたいというのなら、私がとやかく言うべきものでもないと思って、一歩下がってじっとしていました。しばらくしてタクシーが1台やってくると、驚いたことに、彼女はまさに言った通りのことをやってくれたのです。大きな声で手をあげて、そのタクシーを停めると、私と犬たちのために後ろのドアを開けてくれて、しかも、運転手さんに聞こえるように、「じゃあ、そのうち、またね!」と知り合いのふりまでしてくれたのでした。
Kathy Park
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