DEAR DIARY:
リンカーン・センターにコンサートを聴きに行ったときのことです。演奏が終わって帰り際に、預けたコートを受け取るためクロークに立ち寄りました。すると後ろから年取った男性が近づいて来て、「それ、君のコートかい?」と声をかけてきました。「ええ、もちろん」と返事をすると、「アン・クラインじゃないか、それ?」と言うので、「ええ、元々は母のものだったんですけど」と答えました。 その人は私の顔を覗き込むと驚いて、「おっと、これは失礼、家内と間違えたよ、」と言ったものです。
つまりこの男性は他人のコートの内側のラベルまでしっかり見るのに自分の妻の顔は見ていなかったというわけです。結婚もあんまり長く続くとこうなっちゃうという例だといえますね。
Leslie Kandell
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