Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://metropolitandiary.blog129.fc2.com/tb.php/569-c5efbebc

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

ボブカット

Dear Diary:

私がニューヨークに出てきて初めて暮らしたのはサリバン・ストリートにある小さなワンルームのアパートメントでした。私の人生の中で一人暮らしをしたのは後にも先にもその時だけ。アパートメントでは他の住人と顔を合わせる機会もほとんどなかったのですが、外に出かける度に、ある一人の決まった女性と、不思議なくらい何度も何度も偶然に出会うということがありました。

その人は多分私よりは10歳くらい年上で、黒い髪をしていました。何となく知性的で大学の先生じゃないかしらと思えるような雰囲気をもった女性でした。お互い一度も口をきいたことはないし、目線を合わすことさえしないのに、色々違った場所でほんとに何度も出会うので、何か現実のこととは思えない不思議な気がするほどでした。

普段は、朝8時半頃、仕事に向かう途中の地下鉄の駅で彼女のことをよく見かけました。でも、たまたま私がいつもより、少し早かったり遅かったりしても、やはりその女性と出会うのです。ある土曜日の夜遅く、アパートメントから遠く離れた通りの売店で、新聞を買っている彼女の姿を見かけたこともあります。またある時はアッパーウェスト・サイドの歩道を歩いていて、通りの反対側を歩いている彼女を見かけたこともあります。近くのスーパーで出会うのはしょっちゅうのことでした。それが何曜日でも、時刻が何時であっても関係ありません。私が店に入ると、彼女もいそこにいるのです。お互い挨拶を交わす訳でもなく、私は気付かぬふりをしているので、彼女自身はどうなんだろうか、ほんとにこの奇妙で物言わぬお互いの関係に気付いているのかいないのか、とても気になっていました。

ある日の夕方、バンブル・アンド・バンブルに出かけて私の長いストレート・ヘアをばっさり切ってもらいました。心機一転、アナ・ウィンター流のボブ・カットにしてもらったのです。次の日の朝、新しい髪型で地下鉄の駅へ向かいホームで電車を待っていると例の女性が現れました。今朝はいつもと違って真っ直ぐ私の方へ近づいてきます。彼女は私の前までくると私のことを正面から見据えてこう言いました。

「長い髪の方が素敵だと思うわ」

Leslie Long

annawintour.jpg
アナ・ウィンター(Anna Wintour)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
訳者注:
バンブル・アンド・バンブル(Bumble and bumble)はオリジナルのヘアケア用品なども扱う有名な美容院。

アナ・ウィンター(Anna Wintour)は、ファッション雑誌アメリカ版ヴォーグの編集長。強烈な個性と辣腕ぶりで有名。ファッション界のカリスマの一人。映画「プラダを着た悪魔」でメリル・リープが演じた鬼編集長のモデル。そのヘア・スタイル(ページボーイ・ボブカットと呼ばれる)は彼女のトレードマーク。
関連記事
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://metropolitandiary.blog129.fc2.com/tb.php/569-c5efbebc

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

metro

Author:metro
metro172をフォローしましょう
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ
人気ブログランキングへ
Click here ↑↑ everyday. Thanks!!

当ブログはリンクフリーです

最新トラックバック

検索フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。