DEAR DIARY:
それは去年の5月のことでした。世の中はいつも通り穏やかで、心地よい風の吹く夕暮れ時でした。はるばるインドから訪ねてきてくれた私の母と一緒に、娘の学校で開かれた音楽会に出かけた帰り道の出来ごとです。母と私と娘の三人で一番街を歩いていたのですが、母の姿はきらびやかで、ひときわ目立つものでした。普通の格好をした私と孫を両側に従えて、母は銀髪をなびかせ、クジャクの羽根のように輝く青のシルクのサリーを身にまとって、颯爽と歩いていました。
すると、通りがかりの一人の年輩の男性が立ち止まって、私に話しかけてきました。「君のお母さんに、是非、伝えてくれんかね。あなたはまるでバラのように美しい、とね」 でもちょっと、あまりにもありきたりのセリフだったと思い直したのでしょう、あわてて続けました、「やっぱり、こう伝えて欲しいな、まるで朝日のように・・・、いや、違う、そう、まるで谷間を照らす美しい太陽の光のようだと!」
女性を称える騎士道精神。それに詩心が、このマンハッタンの歩道に活きている。なんて素晴らしいことじゃありませんか!
Achala Punja

peacock-blue silk sari

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