Dear Diary:
ついこの間、3歳の娘クリスチーナと一緒に面白い経験をした。ニューヨークという本当に多様性に富んだ街でこの子を育てることがなんて素晴らしいことか、改めて感じさせてくれる出来事だった。
娘を連れて近所の公園を散歩していたときのことだ。黒のブルカで頭からすっぽり全身を包んだ女性がいた。両目のところだけ細長く開けてあるやつだ。その女性のそばには小さな男の子がいて、彼女はその母親らしい。そして彼女は何か僕には判らない言葉で男の子に向かってしきりに叱りつけるように声をかけている。クリスティーナはその女性から2mくらいに近づいたところで足を止めて、じっとその女性のことを見つめた。僕はクリスティーナが自分のペースで世の中のことを学んでいって欲しいと思っているので、あえて邪魔しないで見守ることにした。クリスティーナがこの親子の様子をじっと観察している間、僕はクリスティーナがきっと聞いてくるに違いない質問を頭に思い浮かべていた。「どうしてこの女の人はこんなに変わった服装をしているの?」 とか、「どうして顔まであんな風に隠しちゃってるの?」というような質問だ。 異なる宗教や文化について、3歳の娘に理解できるようなかたちで、どう説明すればいいかというようなことについて、僕なりに一生懸命考えを巡らせていたのだ。
10秒ほど経った後、クリスティーナが僕の方を振り向いた。そして口にした言葉はこうだった、「パパー、この男の子、ちっともお母さんの言う事聞かないのよ!」
Jeffrey Graham

左下がブルカ(burqa)です


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訳者注:
子供にはとっては宗教や文化、そして民族の違いなど眼中にないんですね。これらはみんな「大人」の問題なんだということを示してくれるエピソードですね。
以下のエントリーも是非ご覧になって下さい。
「モスク建設、 賛成? 反対?」「みんな一緒に走ろうよ」「ヒジャブ」「パコール」
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