Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://metropolitandiary.blog129.fc2.com/tb.php/685-c6eb3cbb

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

タイムマシン

DEAR DIARY:

今から20年近く前、私がまだニューヨークに住んでいた1990年代のある日のことだ。気晴らしに五番街にでかけて通りを歩いていると、何軒かの本屋が並んでいた。それぞれの店が店の前の歩道に台やテーブルを出して、古本を並べていた。本は嫌いではないのでゆっくりと見て回った。そのうちの一つの店の店員に声をかけて、H.G.ウェルズの「タイムマシン」はないかと尋ねた。たしかその店の台の上にはシェイクスピア、ニーチェ、それにフロイトなどの著書が無造作に置かれていたと記憶する。しかし、店員の答えは、ウェルズは扱っていない、というものだった。

その後私はフィラデルフィアに引っ越した。つい先日、久しぶりにニューヨークを訪れる機会があったので、昔住んでいたところの様子を見てみようと思って空いた時間に五番街へ出かけてみた。当時、何軒か並んでいた本屋はもう、たった一軒だけを残してみな無くなっていた。この生き残った店があの時の店かどうか、ちょっと自信がなかったので、店員に近づいて、「『タイムマシン』の本、置いてるかね?」と尋ねてみた。すると店員は、「そこに並んでる本だけですね」と答えた。そこで、「手に入るかな?」と重ねて尋ねてみると、「そこにある本だけです」と繰り返した。そして、しばらく間をおいた後、こう付け加えた。「ま、とにかくウチじゃウェルズの本は扱わないですね。ウェルズは所詮、二流の作家ですから。もちろん私の意見ですけど」

間違いない。あの時の男だ。

David Comberg


タイムマシン (角川文庫)タイムマシン (角川文庫)
(2002/06)
H.G. ウェルズ

商品詳細を見る


人気ブログランキングへ
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

関連記事
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://metropolitandiary.blog129.fc2.com/tb.php/685-c6eb3cbb

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

metro

Author:metro
metro172をフォローしましょう
にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ
人気ブログランキングへ
Click here ↑↑ everyday. Thanks!!

当ブログはリンクフリーです

最新トラックバック

検索フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。