October 12, 2012
Cultures, Shaken Together
By PUI YING WONG
Robert Caplin for The New York Times
Dear Diary:
ニューヨークに住んでいれば誰でも、セントラルパークとチャイナタウンではそれぞれずい分違う雰囲気を味わえるということをよくご存知だと思います。セントラルパークは都会のオアシスとして有名な場所、そしてチャイナタウンは活気あふれるエスニック色豊かなお店やレストランが立ち並んでいます。
数日前、秋晴れのとても良い天気だったので、夫と二人でセントラルパークへ散歩に出かけました。シープメドウのあたりを歩いていると、何やら大きな声が聞こえてきました。大きなイチョウの木の下に三人の中国人の女性がいて、そのうちの二人は大きなシーツを広げています。そしてもう一人は長いポールを持って、ジャンプしながら枝を叩いているのです。
一体何をしているのかと思ってよく見ると、彼女たちはイチョウの木からギンナンを落としてそれを集めていたのです。ギンナンは様々な薬効があるし、中華料理の食材としてもよく使われるのでとても重宝されています。女性たちのかたわらに置いてあったいくつかの大きな買い物袋には採取済みのギンナンがいっぱい詰まっていました。その量を見ると、これはきっとチャイナタウンのお店に持って行ってそこで買い取ってもらんだなと察しがつきました。なかなかの起業家精神だわねと私たち夫婦は大いに感心しました。
そうして、後になって夫がしみじみこう言いました。「あのギンナンがだよ、あんな風に二つの世界を結びつけるなんて、一体誰が想像できたかね?」

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訳者注:
イチョウの木は英語で「gingko」と呼ばれています。元々中国原産で西欧ではあまり知られていなかったようで、この名前は漢字表記の「銀杏」を日本語読みした「ギンキョウ」からきたもののようです。それにしてもスペルが変なのは誤記したからだとか。
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