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October 15, 2012
Would You Rescue a Moth?
By BRIAN J. FARRAR


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Victor Kerlow

Dear Diary:

二週間ほど前の朝の通勤電車でのこと。いいつものようにマンハッタン行きの地下鉄に乗っていたら、一匹の蛾が車内に入り込んでいて、乗客の間を飛んでいるのに気がついた。つり輪につかまっている人たちの頭や肩のあたりを意味もなくふらふらと、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。

ある乗客は熱心に朝刊を読んでいて、全然気がつかない。ほかの乗客はちょっとしたパニックになって一生懸命追い払おうとする。中には、叩き落とそうとする人、踏み潰そうとする人、そして膝蹴りを食らわせようとした乗客までいた。それでもその小さな蛾は、我関せずとばかりに相変わらずふらふらと泳ぐように飛び続けていた

しばらくして、ようやく飛び疲れたのか、その蛾が私の足元の近くの床に舞い降りて羽を休めた。すると隣に立っていた男が腰を降ろして蛾に手を伸ばした。男は長髪で、両腕はタトゥーで埋め尽くされている。男は蛾を拾い上げてそのまま大きな手のひらの中に包み込んだ。一体どうするつもりなのか? どうやらこのまま素手で握りつぶしてしまおうというわけではなさそうだ。蛾を包み込んだ男の大きな拳は、握りしめられているのではなくて、蛾を逃がさないようにそっと捕まえている様子だ。車内の他の乗客の間には平穏が戻った。電車は進む。男はそのままずっと拳を開かずにいた。

10分後、コートランド・ストリートの駅についた。男はここで降りた。たまたま私と同じ駅だ。私は男の後ろを歩くことになった。地下鉄の出口をから通りに出て、ワールドトレーセンターの前の花壇に通りかかった時、男は腰をかがめてそっと手を開いた。男と私の二人が見守る中、小さな蛾は元気よく飛び立って、朝の清々しい空気の中へ姿を消した。

オフィスへ向かって歩きながら、考えた。小さな一匹の蛾のために、一体何人のニューヨーカーが、彼と同じようなことをするだろうかと。

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