December 21, 2012
A Song for the Girl in the White Jacket
By EMILY SCHOEMANDear Diary:
その日はとても寒い日だったので買ったばかりの白のウィンター・ジャケットを着て電車に乗りました。母と妹と三人でお出かけです。電車の中はそんなに混んでいなくて、車両の端の方で男の人がギターを弾きながら歌っていました。そして曲を歌い終えると、お金の寄付をお願いし始めました。
そばにいた女性にお願いをし終えたちょうどそのとき、その人と目が合ってしまいました。まっすぐ私のことを見つめたまま、にっこり笑顔で、「次に歌う歌は・・・、そこにいらっしゃるお嬢さん、白いジャケットのお嬢さんに捧げます!」と言ったので、びっくりしました。
さぁ あなたから メリークリスマス
私から メリークリスマス
ガール イン ザ ホワイト ジャケット カミング トゥー タウン
「サンタが街にやってくる」の替え歌です。歌詞の途中にあちこち適当に「ガール イン ザ ホワイト ジャケット」を入れて大きな声で歌うのです。ほかの乗客の人たちは思わず笑い出し、そして少し同情したような顔をして私のことを見ています。ママも笑ってたし、みんな面白がってて、そんなに奇妙なこととは思ってないようでした。
私は不愉快でした。その人はほとんどずっと私の顔を見ながら歌っていて、とうとう最後まで歌いあげてしまいました。そしてまた、そばにいる乗客から順番にお金をお願いしてまわりはじめたのです。そしてついに私たちのところまでやってきましたが、寄付はしないで次の駅で電車を降りました。そのとき大きな声で「バイバイ!」と声をかけられました。
プラットホームを歩きながら私たち三人はこの出来ごとについてしばらく話し合いました。私のママの感想は、「とっても愉快だったわよ!」というものでした。でも私の妹は納得がいかない様子です。「ちょっと待って、だって私たちジューイッシュでしょ!」
- 関連記事
-
ご愛読有難うございます。来年もお楽しみに。良いお年を!