January 18, 2013
Air-Conditioner Bombs
By EMILY STRASSER

Emily Strasser
Dear Diary:
新しいルームメイトの彼と一緒に暮らすためにクイーンズの小さなアパートに引越しました。引越し荷物を開けていると彼の飼っている猫、ロミオが可愛い声でごろごろと喉を鳴らしながらまとわりついてきました。ほんとにシェークスピアの主人公みたいにハンサムな猫です。ところが、途中でちょっと買い物に出かけて戻ってみると、強烈なオシッコの臭いが鼻をつきました。ファスナーを半分開けたままにしていたダッフルバッグの中にやられてしまったのです。すぐにロミオを部屋から追い出して、彼に電話しました。
「ああ、窓を開けてエアコンつけるといいよ。空気を入れ替えるんだね。まだそのエアコン使ってみたたことないけど」ということでした。
このとき彼が教えてくれなかったこと、そして私が言われた通り部屋の空気を入れ替えようと窓を開けたとたん、否応なく気がついたことは、窓際のエアコンは窓枠や壁のどこにもネジ止めされていなかったということです。ほんの少し窓を開けただけでエアコンはあっという間にこの2階の窓から落ちていき、道路と建物の間の誰もいないコンクリートのスペースに、ものすごい音をたてて打ちつけられてしまいました。私は目の前で起こったことが信じられなくて、壊れたエアコンを見下ろしたまま、しばらく呆然と立ちすくんでしまいました。
気を取り直してアパートの物置き場まで降りて行って、錆び付いた自転車や壊れたカートの間を縫って、出口を見つけ、外に出ました。そこには無残にも壊れてしまったエアコンが横たわっていました。すごく重かったけど何とか道路の端まで引きずって片づけました。
重い足取りで階段を登って部屋に戻り、何気なく窓の下をのぞいてみて、心の底からびっくりしました。ぺしゃんこになったエアコンがまだそこにあるじゃないですか。
これは一体なんてことでしょう。私のしでかしたお粗末の証拠、それをやっとの思いで片付けたと思ったのに。でもよくよくながめてみると・・・、今度は、ほっとしました。新品のエアコンをこんな風に地面に落っことして壊してしまうのは、私一人じゃなかったのです!
その後1週間というもの、通りの歩道を歩く時はなるべく端の方を歩いて、ビルの窓辺に取り付けてあるエアコンに注意するようにしたのは言うまでもありません。
- 関連記事
-
コメントの投稿