January 25, 2013
A Long Island Accent in London
By KRISTA NANNERYDear Diary:
しばらく前からロンドンに引っ越してきています。ある日、市内のビクトリア地区で行われた、恵まれない人たちのためにスープと軽食を配布するイベントにボランティアとして参加しました。そこではイギリスらしい色んな食べ物が提供されていました。スモークサーモン・サンドイッチに、
ミンスパイをはじめとしたありとあらゆる種類のパイなどです。カウンターで食事を手渡す係をしていたら、一人のホームレスの男性がやってきました。「ハロー」と声をかけてパイを手渡すと、私のことをジロジロと見つめて、「あんた、どっからきたんだい?」とアメリカン・アクセントで聞いてきました。
「ニューヨークよ」と答えると、
「ああ、それは分かってるさ。で、ニューヨークのどこから?」
もうすっかりニューヨーク・アクセントはなくなってるものと思ってたのですけど、どうやらそうじゃなかったみたいです。「元々はクイーンズよ。それからロングアイランド。」と答えました。私たち家族はクイーンズで何度か引っ越した後、ロングアイランドのワンタフという町に落ち着いたのでした。
「ああ、やっぱりロングアイランドだな。それも北側じゃなくて、南の海岸沿いだ。そうだろ」そう言うとその人はちょっと胸をそらして、バリトンのよく通る声で高らかにロングアイランドの(南側の)町の名前を並べだしたのです。
「ボールドウィン、フリーポート、ベルモア、ワンタフ、リンデンハースト、それにバビロン!」
そうしてポークパイを受け取って、そのまま去って行きました。
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