April 19, 2013
A Decade Later, an Appreciation for the Daffodils
By RUBY BARESCH

Angel Franco/The New York Times
Dear Diary:
街の公園にスイセンの花が咲き始めると、2002年の春を思い出す。ある日突然、街中のあちこちに驚くほどたくさんのスイセンの花が現れた。本当にどこにでも、ほんの小さなスペースと土さえあれば、そこにはスイセンの花が顔を出していた。
前年の秋に起きた同時多発テロ事件の後、オランダから贈られてきた百万個のスイセンの球根が、一斉に花を咲かせたのだった。億万長者を含む大勢のオランダ人とロッテルダム市が、この街に寄付してくれたその球根は、大勢のボランティアが力を合わせて、余すことなく、この街のあちこちに植えられた。
それ以来、毎年この時期に咲き誇る街のスイセンを見るたびに、あのときの、大勢の人々の善意を思い出す。改めて、心から感謝の気持ちを捧げたい。本当に有り難いことだった。

Richard Perry/The New York Times
2001年10月、マンハッタンの公園内で球根を植える学生ボランティアたち。世界貿易センタービルの被害者を追悼するために、当時、全市を挙げて取り組んだ「百万個の球根を植えよう」プロジェクトの一コマ。
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