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国歌斉唱

DEAR DIARY:夏の盛りのある土曜日の夜、息子と娘、それにそれぞれの友達を一人ずつ、合計4人の子供たちを連れて、スタッテン・アイランド・ヤンキースの試合を観に行った。いつものように、試合開始に先立って、国歌斉唱が行われる。一人の若い女性歌手が出てきて、ホームプレートのそばに立てられたマイクを前にして、観客席に向かって歌い始めた。我々ももちろん、いつものように席から立ち上がった。彼女が歌い終わるまでこうし...

ニューヨーク・グランド・オペラ

Dear diary:セントラル・パークの野外舞台で行われるニューヨーク・グランド・オペラ・カンパニーの公演は、れっきとしたプロのオペラ公演でありながら、入場無料(Free opera)ということで、日頃、オペラには縁のない多くの人々にも愛されている。そのオペラ・カンパニーの創設者で、指揮者であり、音楽監督も務めるヴィンセント・ラ・セルヴァは、毎年、公演シーズンが近づくと増えて来る問合せの電話に、自ら答えることも珍し...

オペラ歌手

DEAR DIARY: ブロンクスにある広大なヴァン・コートランド公園の中に、プットナム・トレイルと呼ばれる場所があって、とてもニューヨークの中の公園だとは思えないほど自然に囲まれた私のお気に入りの散歩コースだ。ただ、普段は人影も全く見えず、あまりにもまわりと隔絶している感じがして、心細くなるのが玉にキズだ。ある日、いつもように一人でそこを散歩していると、安っぽい身なりの男が一人、小道の先からこちらの様子をう...

タングルウッド音楽祭

Dear Diary: 私の娘のアリックスがまだ学生の頃、マンハッタンンのラジオ局、WNYCで、インターンとして働いていたことがあります。彼女が制作のお手伝いをしていた番組はいつも聴くようにしていたのですが、ある日、その番組の終わりに、私の大好きなタングルウッドのコンサート・チケットを抽選でプレゼントするというお知らせがありました。まだ私が小さい子供だった頃(1950年代です)、夏休みの楽しみの一つは、マンハッタ...

レディ・ガガ(Lady Gaga)

Dear Diary: コロンバス・サークルで、西58番通りを渡ろうとしていた時に、一分の隙もなく高そうな背広でびしっときめた中年のビジネスマンが早足で僕を追い越して行った。その人は携帯電話で話をしながら歩いていて、僕の横を通り過ぎる時に、こんな声が聴こえてきた。「ああ、ちょっと聞きたいことがあって電話してるんだ。レディ・ガガって誰なのか君なら知ってるんじゃないかと思ってね。うん、教えて欲しいんだ」Pat Kearns L...

プロの誇り

Dear Diary:ユニオン・スクェアで電車の時間待ちをしていると、一人のストリート・シンガーがビートルズの名曲、「All My Loving」を歌い始めた。大好きな曲だし、素晴らしいノリで歌っていたので、思わず聴き入った。すると、ただ一ヶ所だけ気になるところがあった。♪ Close your eyes and I’ll miss you. Tomorrow I’ll kiss you... ♪私は、歌が終わったところで、彼の足元に置かれたギターケースの中に1ドル札を入れて、「歌...

迫真の演技

Dear Diary: 映画の撮影で、ホームレスの役を演じているときのことだった。場所はマンハッタンの高級ホテル、プラザホテルの前の噴水のあたりだ。私はもじゃもじゃに伸びたひげに汗と垢に汚れた顔をして、もちろん服はぼろぼろで、力なくベンチに腰掛けている。横にはがらくたを詰め込んだ買い物カートが置いてある。いつものことだが、映画の撮影現場というのは道行く人々の注目を集めるものだ。そのあたりには結構な人だかりが出...

道化師

Dear Diary: マーサー・ストリートにある駐車場に停めるため、車の中で順番待ちをしていた。ここの駐車場は午後6時からオープンするのだ。私の目の前に並んでいる車には、恐ろしく体格のいい若者が5人。車のトランクの上に、ピザの箱と、ソーダを5本乗せて、大きな声をあげて楽しくやっている。ところがそのうち、段々悪ふざけがエスカレートしてきて、傍若無人なふるまいが始まった。ピザの切れ端が飛び交い、ソーダがところかま...

知らなかったんです!

Dear Diary: 日本の代表的怪獣映画「ゴジラ」の1954年オリジナル版を観に、上映会に出かけた時のことだ。私は家族と一緒に並んで座っていたのだが、ちょうど私らの後ろに若い女性が座っていて、映画の上映中、本当にずっとおしゃべりを続けていて、実にうるさかった。私はこういう状況に遭遇すると(最近特に増えてきたように思うのだが)いつもそうするように、そちらを振り向いてにらみつけたり、「シーッ!」と言ってみたりした...

なるほど

Dear Diary:3月下旬のある日、メトロポリタン・ミュージアムで開かれた講演会に出かけました。講演が終わって入り口の大ホールの方へまわってみると、今まで見たこともないくらい大勢のお客さんで一杯だったので、とても驚きました。インフォメーション・カウンターの女性に、一体これはどうしたってことなのかしら、と尋ねてみると、うんざりした表情でこう答えました。「イースター・ウィーク、春休み、外国人旅行客、外は雨が降...

素敵なひととき

DEAR DIARY: 土曜日の夕暮れ時にメトロポリタン美術館を訪れるのをいつも楽しみにしています。ギャラリーを観てまわる合間に、バルコニーに出て一休み。心地よい弦楽四重奏団とピアニストによる生演奏が流れる中、ろうそくのともったテーブルで、ワインを飲む・・・、最高のひとときです。先週、そのバルコニーで、とても身だしなみの良い老夫婦が空席を探している姿が目にとまりました。ご主人の方が、きっとお孫さんだと思われる...

新兵器

Dear Diary:数多くのコンサートやミュージカルなどに足を運ぶ私としては、いわゆる心ない観客の振る舞いというものに対して、もはやそれほど驚いたりはしない。ブロードウェイのミュージカルを観に行った時、パフォーマンスの真っ最中に、そろってサンドウィッチを食べ始めたグループに遭遇したこともある。コンサート会場で携帯電話が鳴り出したり、メールをやり取りする人などは毎度のことで珍しくもない。しかし、先月、これま...

トロンプ・ルイユ(騙し絵)

Dear Diary: とても寒さの厳しい、1月のある日の昼下がり、一人でアメリカン民俗美術館を訪れた。館内を観てまわるうち、一枚の絵に引きつけられた。それは農場を描いた絵で、「月曜日の朝」という題名がついていた。その絵の額縁には二羽の小鳥がとまっているように見えて、ああ、これは見事なトロンプ・ルイユ(騙し絵)の手法だと感じ入った。その絵にもう少し近づこうと思って一歩前に出ると、二羽のうちの一羽が飛び立った。...

ピカソのヤギ

Dear Diary: ニューヨーク近代美術館(MoMA)にあるピカソの作品、「雌山羊(She-Goat)」を見るたびに、私は父のことを思い出す。父はオハイオ州の田舎の小さな農場で一生を過ごし、熱心で才能あふれる木彫り職人でもあった。オトリ用の木彫りのカモ(duck decoy)はもちろん、ありとあらゆる動物たちの彫り物を得意としていた。ただ、それらはどうも私の暮らすニューヨークのアパートメントには似合わないということを、とても残...

宝物

Dear Diary: 私はオペラが好きで、特にルチア-ノ・パヴァロッティの大ファンでした。メトロポリタンオペラハウスの前を通ると、パヴァロッティとたった一度だけ言葉をかわしたときのことを思いだします。彼の思いやり溢れる暖かいエピソードです。それは1980年のことでした。ニューヨークにやってきたパヴァロッティに街じゅうが興奮していました。私は職場の上司に適当なことを言って早引きさせてもらい、パヴァロッティがサイン...

映画館で

Dear Diary:私たち夫婦はもう30年以上カリフォルニアに住んでいる。先日、二人でニューヨークを訪れる機会があった。家内はブロンクスの出身で、今でも飛行機がケネディ空港に着くと「帰ってきた」と実感するようだ。土曜日の夜遅い時刻にレストランを予約してあっったので、時間つぶしにウェストビレッジで映画を観ることにした。家内と私がそれぞれ別の窓口に並んで、どちらか早い方が二人分の切符を買うことにした。どうやらこ...

観光大使

Dear Diary: 生まれも育ちもニューヨーク、私は生粋のニューヨーカーです。お仕事では世界中の人と接することが多くて、色んな国の人が話す英語の、それぞれ特徴ある「なまり」を理解できるという特技を持っています。そんな私の特技を試すような出来事が先日ありました。観光客らしい日本人の男性がミッドタウンの街角で私を呼びとめました。どうやら道に迷ってしまったようです。とても疲れて不安そうな顔をしていました。そして...

We're not invited

Dear Diary: ニューヨークシティバレエのオープニング公演に出かけたときのことです。舞台が終わって出口に向かうと、正面玄関の広いロビーにいくつもの豪華な飾りつけを施したテーブルが並んでいて、ディナーパーティーの用意がされていました。優雅な生演奏が流れる中、各界の名士とおぼしき紳士と淑女がテーブルに案内されています。それぞれのテーブルは色とりどりの花で飾られ、ウェイターがうやうやしくおもてなしをしていま...

おせっかい

DEAR DIARY:数日前の週末のこと、それは素晴らしい天気で、私は5番街を南に歩いていた。歩道は多くの通行人で混雑していた。ちょうど49番通りの角で信号待ちをしていたところ、後ろから、明らかにそれと分かるブリティッシュアクセントで、「ダイヤモンド・ディストリクトってどこなのかしら?」とつぶやく女性の声が聞こえた。私は、これはお安いご用だと思い、後ろを振り向いて、「ああ、それなら47番通りですよ」と教えてあげた...

カーネギーホールへの道

Dear diary:ニューヨークの秋のコンサートシーズンが到来すると、自分が高校3年生だった頃(それは1946年から47年にかけてのことだが)のことを想い出す。その年、私はカーネギーホールの売店でアルバイトをしていたのだ。そのアルバイトを通じて分かったことだが、カーネギーホールでは、ステージでオーケストラの演奏が始まるたびに、実はもう一つの演奏会が開かれる。会場内の案内係は、音大生のアルバイトたちが中心だった。最...

ハロウィーンの贈り物

Dear Diary:それは90年代のあるハロウィーンの夜、メトロポリタン・オペラ劇場でのこと。そのときの演目はプッチーニのオペラ、「トスカ」だった。カヴァラドッシ役を、今は亡きパヴァロッティが務め、指揮はジェームス・レヴァインという豪華な顔ぶれだ。第三幕で、名曲「エ・ルチェヴァン・レ・ステッレ(E lucevan le stelle、星は光りぬ)」を、朗々と歌い上げるパヴァロッティ。満員の聴衆はその素晴らしいテナーに魅了されて...

生まれ変わるとすれば・・・

Dear Diary: ニューヨークでは一流のオペラやクラシックのコンサートをいつでも楽しむことができるので本当に有難いことだと思うのですけれど、たった一つだけ我慢できないことがあります。それは女性用のトイレがいつも大行列になることです。先日、アリス・タリー・ホールに行ったときのことですが、今日こそは何とか行列の出来る前にと思って、演奏会場のドアが開くと同時にトイレまで小走りで向かったのです。でも、やっぱりだ...

サーカス

Dear Diary:ある日の夕方、ペンシルベニア・ステイションで、ラッシュアワーの人ごみの中を進んでいるとき、何気なく耳にした会話をご紹介します。女性の明るい声、「まあ、サーカスがやってきてるのね!」男性の疲れた声、「だからサ、ここはニューヨークなんだ。この街じゃサーカスなんて、いつでもやってるさ。」Mary-Ellen Banashek...

タイムズ スクエア

Dear Diary:ある日の朝、M57番線のバスの中で:地図を手にした若いカップル(明らかに旅行者)が乗ってきて、運転手さんにこう尋ねました。「タイムズ・スクエアに行きたいんですけど、今日は開いてますか?」Phyllis Taub...

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